大相撲の呼び出し一覧と階級表!序列・仕事内容や年収の真実

目次
大相撲の呼び出し一覧と階級表!序列・仕事内容や年収の真実
大相撲の呼び出し一覧と階級表!序列・仕事内容や年収の真実
@ creator • Click to Play Video Inline
🎵 大相撲の呼び出し一覧と階級表!序列・仕事内容や年収の真実

土俵上に響き渡る澄んだ美声と、張り詰めた空気を切り裂く拍子木の音。大相撲の取組において力士の名を呼び上げる「呼出(呼び出し)」は、土俵の進行を司るだけでなく、伝統ある大相撲の現場を土台から支える究極の職人集団です。

テレビ中継で見せる華麗な呼び上げや懸賞旗掲揚の裏側には、厳格な階級社会と知られざる職人技が存在します。本記事では、大相撲の呼出の最新階級一覧や所属部屋、行司との違い、さらには気になる給料・年収の実態や土俵作りの裏側まで、余すところなく徹底解説します。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
  • 要点1:呼出は最高峰の「立呼出」を頂点とする9段階の階級制で構成され、定員は約45名の狭き門。
  • 要点2:仕事は呼び上げにとどまらず、伝統の「土俵作り」や太鼓打ち、懸賞旗持ちなど多岐にわたる。
  • 要点3:給与は日本相撲協会の規定による月給制で、若手の約200万円台から立呼出クラスでは年収1000万円前後に達する。

【大相撲】呼出(呼び出し)の階級一覧と序列ピラミッド

日本相撲協会に所属する呼出は、行司や力士と同様に完全な階級社会で序列が定められています。呼出の階級は全9階級に分かれており、現在の定員規定はおよそ45名以内と定められています。

呼出の最高峰である「立呼出」は結びの一番を担当し、行司における「立行司(木村庄之助・式守伊之助)」に相当する重責を担います。

階級定員主な担当番付・役割
立呼出(たてよびだし)1名結びの一番の呼び上げ、呼出全体の統括
副立呼出(ふくたてよびだし)1名結び前、立呼出の補佐
三役呼出(さんやくよびだし)4名以内大関・関脇・小結の取組の呼び上げ
幕内呼出(まくうちよびだし)8名以内前頭(幕内)の取組の呼び上げ
十両呼出(じゅうりょうよびだし)8名以内十両の取組の呼び上げ
幕下呼出(まくしたよびだし)規定なし幕下の取組、土俵整備・用具管理
三段目呼出(さんだんめよびだし)規定なし三段目の取組、土俵整備
序二段呼出(じょにだんよびだし)規定なし序二段の取組、下働き全般
序ノ口呼出(じょのくちよびだし)規定なし序ノ口の取組、雑務全般・修業期間

呼出の世界は完全な年功序列と実力評価が組み合わさったピラミッド構造です。十両呼出以上になると一人前の扱いを受け、本場所の土俵上でも名前が広く知られるようになります。

主な現役呼出の所属部屋と代表的な顔ぶれ

呼出は力士や行司と同様に、必ず相撲部屋に所属しています。普段は各部屋で力士たちと寝食を共にし、本場所や巡業期間中に協会の職務を遂行します。

現在、土俵を支えている主な呼出の顔ぶれと所属部屋は以下の通りです。

  • 立呼出・次郎(じろう):春日野部屋所属。長年にわたり美声と確かな土俵作りで相撲界を支え、呼出の頂点として結びの一番を呼び上げる。
  • 副立呼出・克之(かつゆき):花籠部屋〜峰崎部屋〜西岩部屋所属。安定感抜群の声量と所作で土俵を引き締める。
  • 三役呼出・拓郎(たくろう):春日野部屋所属。独特の伸びやかな高音の呼び上げで相撲ファンから絶大な人気を誇る。
  • 三役呼出・重夫(しげお):九重部屋所属。美声はもちろん、本場所前の土俵築きにおいて中心的な役割を担う職人肌。
  • 幕内呼出・吾郎(ごろう)/幸司(こうじ)など:実力派の中堅呼出たちが各部屋に所属し、日々の熱戦を進行。

所属部屋では、朝稽古の準備や土俵の手入れ、若い力士への礼儀作法の指導など、相撲部屋の日常運営においても欠かせない存在となっています。

美声だけではない!呼出の多彩な仕事内容と「土俵作り」の職人技

呼出の役割は、テレビに映る「力士の呼び上げ」だけではありません。大相撲の興行と神事を裏で支える多岐にわたる専門業務を担っています。

1. 呼び上げ(呼び名披露)

東西の力士の名を扇子を広げて独特の節回しで呼び上げます。扇子を持つのは「声を扇骨に反射させて遠くまで響かせるため」という伝統的な知恵が受け継がれています。

2. 伝統の「土俵作り(土俵築き)」

呼出の最も重要な職人技が土俵作りです。本場所前や巡業先では、重機を一切使わず、荒木田土(あらきだつち)と呼ばれる粘土質の土を「叩き木(たたきぎ)」や「タコ」と呼ばれる伝統の木製道具を使って手作業で固めていきます。勝負の舞台となる神聖な土俵の固さや傾斜、俵の埋め込み加減は、すべて呼出の熟練の感覚によって調整されています。

3. 取組中の土俵管理と進行補助

取組の合間に行う土俵の掃き清め、塩や力水の補充、力士へ渡すタオルの管理、仕切り時間の計測、さらに懸賞旗を持って土俵上を回る仕事も呼出が担当します。

4. 太鼓打ち(寄せ太鼓・跳ね太鼓・ふれ太鼓)

本場所の早朝に開場を告げる「寄せ太鼓」、その日の全取組終了後に打たれる「跳ね太鼓」、そして初日前日に街中を触れて回る「ふれ太鼓」など、大相撲独特の太鼓のリズムを打つのも呼出の重要な伝統技能です。

呼出と行司の違いとは?装束・役割・歴史を比較

相撲に詳しくない方から「呼出と行司は何が違うのか?」という疑問がよく寄せられます。両者は土俵を支える車の両輪ですが、その役割とルーツは明確に異なります。

項目呼出(よびだし)行司(ぎょうじ)
主たる役割力士の呼び上げ、土俵作り・整備、太鼓、進行実務取組の勝負判定、土俵上の進行・裁定、番付表の執筆
土俵上の装束着流し・裁着袴(たっつけばかま)、素足烏帽子(えぼし)、直垂(ひたたれ)、階級により足袋・草履
所持品扇子、拍子木(柝)軍配(ぐんばい)、短刀(立行司)
歴史的ルーツ興行の世話方・案内人、会場設営の職人集団神事の司祭者、武家の故実を司る審判官

行司が「勝負の判定を下す審判官」であるのに対し、呼出は「土俵空間の設営と興行の進行を完璧に整える演出家・職人」といえます。

呼出の給料・年収事情|階級別の手当と待遇の実態

呼出の給与体系は、日本相撲協会の規定に基づき月給制で支給されます。相撲協会の職員としての基本給に加え、本場所ごとの各種手当や賞与が支給される仕組みです。

階級月給の目安(規定手当含む)推定年収レンジ
立呼出・副立呼出月額 約40万〜50万円以上約800万〜1,000万円前後
三役呼出月額 約30万〜40万円約600万〜750万円
幕内呼出月額 約20万〜30万円約400万〜550万円
十両呼出月額 約16万〜20万円約300万〜380万円
幕下以下呼出月額 約14万〜16万円約200万〜280万円

若手時代(幕下以下)の月給額面は控えめに見えますが、呼出は所属部屋で生活するため、住居費や日々の食費(ちゃんこ)が基本的にかかりません。また、日本相撲協会の福利厚生が適用され、退職時には勤続年数に応じた退職金も支給されます。

呼出の昇進規定と定年ルール|立呼出への道筋

呼出が上の階級へと昇進するには、単に年齢を重ねるだけでなく、相撲協会による厳格な査定基準をクリアしなければなりません。

昇進の評価ポイント

  • 美声と声量:館内の隅々まで明瞭に通る美声と正確な節回し。
  • 土俵作りの技量:土の質を見極め、力士が安全かつ激しく動ける土俵を築く技術力。
  • 太鼓打ちの正確さ:神事としての厳粛なリズムを刻む撥(ばち)さばき。
  • 勤務態度と人間性:部屋や巡業先での協調性、後輩への指導力。

呼出の定年は65歳です。ただし、卓越した技術と土俵作りの知識を後世に継承するため、希望者には最長70歳までのシニア再雇用制度(参与など)が設けられています。

【相撲 呼び出し 一覧】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:呼出になるにはどうすれば応募できますか?学歴や年齢制限は?
A1:義務教育を修了した満15歳以上19歳未満の男子であることが基本条件です。相撲部屋の師匠を通じて日本相撲協会に応募・採用されます。特別な資格は不要ですが、定員(約45名)に空きがあるタイミングでしか入門できません。

Q2:呼出の着物(装束)の背中に入っている文字は何ですか?
A2:呼出の着物の背中や胸元には、大相撲を支援するスポンサー企業の名前や商品ロゴが染め抜かれています。これは呼出の装束が協賛企業からの寄贈によって仕立てられている伝統によるものです。

Q3:土俵作りに使う「土」は場所ごとにどうしているのですか?
A3:東京(両国国技館)の本場所では、埼玉県川越市周辺などで採取される良質な荒木田土を使用しています。地方場所(大阪・名古屋・福岡)でもそれぞれの土地で最適な粘土質の土を呼出自らが見極めて調達し、場所ごとに一から土俵を築き上げています。

まとめ:土俵の伝統を支える呼出の美声と職人技に注目

大相撲の土俵を華やかに彩る「呼出」は、響き渡る呼び上げの声だけでなく、土俵の設営から興行のスムーズな運営までを一手に引き受ける不可欠な専門職です。

立呼出を筆頭とする厳しい階級社会の中で、日々技術を磨き続ける呼出たち。大相撲を観戦する際は、力士の熱戦とともに、土俵の縁で響く澄んだ美声や職人たちの洗練された所作にもぜひ注目してみてください。 (出典: 相撲 呼び出し 一覧(Yahoo!ニュース))