小峠英二の革ジャン愛!ルイスレザーズ私服のこだわりを徹底解剖
小峠 革 ジャンというワードを耳にして、漆黒のレザーに鈍く光るボールジップ、そしてスキンヘッドの鋭利なシルエットを思い浮かべない者はいないだろう。テレビ番組のひな壇で放たれる怒号のようなツッコミ。その刹那に覗く無骨なレザージャケットの皺は、単なる舞台衣装の域を遥かに超えている。それは皮膚の一部であり、彼が人生をかけて鳴らし続けるパンクのビートそのものだ。
スタジオの強烈な照明を浴びて絶叫するパブリックイメージの裏側で、ファッション関係者やレザーフリークが熱狂しているのが、世間が検索してやまない小峠 革 ジャンの着こなしに宿る異様なまでの美学である。お笑い芸人という肩書きを軽々と飛び越え、なぜ彼のライダース姿はここまで見る者の網膜に焼き付いて離れないのか。その深層には、妥協を許さない偏執的なまでのこだわりが張り巡らされていた。
バイきんぐ小峠英二の愛用ブランド・価格・こだわりを徹底解剖
彼が偏愛するメインブランドといえば、英国が世界に誇る老舗「ルイスレザーズ(Lewis Leathers)」と、原宿パンクカルチャーの聖地「666」だ。特にルイスレザーズに対する忠誠心は並大抵ではない。定番のダブルライダース「ライトニング(Lightning)」や、スタイリッシュな佇まいで名高い「サイクロン(Cyclone)」を中心に、複数着を所有している。現在、ルイスレザーズの新品オーダー価格は一着あたり24万円から30万円を超え、ヴィンテージや希少レザーともなれば市場価格はさらに跳ね上がるが、小峠にとってその出費は単なる買い物ではなく自己のアイデンティティへの投資だ。
特筆すべきは、サイズ選びに対する狂気じみたアプローチだろう。小峠はインナーに極薄のTシャツやシャツしか挟めないほど、ミリ単位で身幅と腕周りを絞り込んだ超タイトフィットを貫く。「中に着込むくらいなら寒さに耐えたほうがマシ」と言わんばかりのシルエットは、70年代ロンドンパンクスが掲げたストリートの掟をそのまま現代に再現している。ジップを一番上まで閉め切ったときの襟の立ち上がり、そして袖丈の完璧なカッティング。既製品に満足せず、自らの骨格に合わせて完璧に仕立て上げる姿勢に、真のレザーフリークたちは畏怖の念を抱くのだ。
さらにファンの間で伝説的に語り継がれているのが、かつて手に入れたターコイズブルーの特注ルイスレザーズや、何年もかけて自分の体型へとねじ伏せてきたホースハイド(馬革)のコレクションである。新品特有の硬さを嫌い、家の中でも革ジャンを着たまま過ごして体に馴染ませるという逸話は、もはやマニアの間では有名なプロセスのひとつ。傷や擦れを勲章として捉える彼のアティテュードが、革ジャンに唯一無二のオーラを宿らせている。
パンク・ロックが育んだ原点と「666」から始まった革ジャン遍歴
小峠英二という表現者の根底には、青春時代から全身に浴び続けてきたパンク・ロックの血がドス黒く流れている。ザ・クラッシュ、ダムド、セックス・ピストルズ。10代の頃に受けた衝動の火は、現在に至るまで一度たりとも鎮火していない。彼がまだ芸人として芽が出ず、先の見えない下積み生活を送っていた時代から、その身を包んでいたのがジャパニーズ・パンクの象徴である「666」のレザージャケットだった。
お金がない時期であっても、食費や生活費を極限まで削り、なけなしのバイト代を握りしめて革ジャンを買いに走ったという。10万円前後の大金を捻出することは当時の彼にとって文字通りの命懸けだった。しかし、その革の重みだけが、孤独な東京の片隅で自分を保つための鎧だったのだ。時代に迎合せず、ただひたすらに尖り続ける「666」のタイトなシルエットは、まさに当時のバイきんぐが磨き続けていた切れ味鋭いコントの刃と重なり合う。
英国の名門ルイスレザーズへの異常な執着と最新コレクション
小峠のルイスレザーズ偏愛は、単なるコレクターの領域を完全に逸脱している。ブラックの牛革や馬革はもちろん、レッド、ブルー、果てはシープスキン(羊革)の質感に至るまで、その日の気分や街の空気感によって纏う革を厳格に変えているのだ。彼の最新のワードローブには、無駄を極限まで削ぎ落としたシングルライダースの名作「コルセア」や、武骨なディテールが光る「スーパーモンザ」なども名を連ねていると囁かれる。
ルイスレザーズ東京店に通い詰め、カスタムパーツやライニング(裏地)の仕様に至るまでスタッフとディスカッションを重ねて仕立てられる一着一着。近年では世界的なレザー人気の再燃に伴い、英国本国へのオーダーから納品まで1年以上待つことも珍しくない。だが、小峠はその待つ時間すらも「革を育てる儀式」として慈しむ。ただ消費するのではなく、時を共にする相棒としてジャケットを迎える姿勢こそが、彼を単なる洋服好きから本物のウェルドレッサーへと押し上げている。
TBSテレビ「水曜日のダウンタウン」で露わになった私服のリアル
小峠のレザージャケット愛が広くお茶の間に知れ渡る決定打となったのが、TBSテレビが誇る怪物番組「水曜日のダウンタウン」だ。幾度となくドッキリのターゲットにされ、過酷なロケに放り込まれてきた彼だが、街角で突如としてカメラに捉えられる私服姿は常に完璧なライダースジャケットだった。深夜のロケであっても、早朝の不意打ちであっても、彼のスタイルは微塵も揺らがない。
放送後、TVerなどの見逃し配信で何度もそのシーンをコマ送りにして確認する熱狂的な視聴者が続出。「小峠の着ている革ジャンのモデルは何か」「どこのショップでカスタムしたものか」とSNS上では特定作業が過熱した。バラエティの文脈においてどれほど滑稽な状況に追い込まれようとも、纏っているライダースの佇まいだけは圧倒的にクールであるという強烈なギャップ。笑いとロックが火花を散らすその瞬間こそ、彼がテレビ画面を通じて放つ最大のカタルシスなのだ。
ソニー・ミュージックアーティスツきっての洒落者が貫く一生モノの哲学
所属事務所であるソニー・ミュージックアーティスツ(SMA)には、個性的な芸人やミュージシャンが多数在籍しているが、その中でも小峠英二のファッションセンスは異彩を放ち続けている。周囲がカジュアルなスウェットや流行のオーバーサイズに身を包む中、彼は頑なにタイトな革ジャンに細身のブラックジーンズ、足元には重厚なドクターマーチンやエンジニアブーツを合わせる。真夏であっても冷房の効いた室内では革を手放さず、猛暑のストリートでもレザーを羽織って汗を流す姿すら目撃されている。
「季節に合わせて服を変えるのではなく、着たい服に合わせて季節をねじ伏せる」。そんなストイックな哲学すら感じさせる彼のファッションは、消費されては消えていくトレンドへの強烈なアンチテーゼだ。安易に流行に乗っかることを潔しとしないパンクスとしての誇りが、事務所の後輩芸人たちからも畏敬の念を集める理由となっている。
テレビ画面越しでも伝わるレザージャケットの経年変化と生き様
新品の革ジャンにはない、使い込まれたレザーだけが放つ鈍い艶。小峠がテレビ画面で見せるジャケットの肘部分には、無数の深い蛇腹状の皺が刻み込まれている。それは彼がスタジオで腕を組み、マイクに向かって身振り手振りで叫び、劇場で泥臭くコントを演じ続けてきた時間の証明だ。革という素材は、持ち主の生き様を一切の嘘偽りなく記憶する。
「服に着られる」という言葉があるが、小峠英二の場合は完全にその逆だ。強烈なキャラクターと、酸いも甘いも噛み分けた男の歴史が、重厚な革の存在感に一切負けていない。むしろジャケットが彼の生き様を引き立てる完璧なフレームとなっている。薄っぺらな自己顕示欲ではなく、自らの魂を包む皮膚として革を選び取った男の背中は、これからもテレビの向こう側で、誰よりも鋭く、そして美しく光を放ち続けるはずだ。 (出典: 小峠 革 ジャン(Yahoo!ニュース))